引退を決めようと思っていたプロデューサーが仙台で続けようと思った話。
私の話です。
元々、いい加減書こうと思っていたんですが、
という記事を読んで「ん?」と思ったため。
驚いたのが「こういう考えの人がいるのか…」という気持ちだった。
私は多くの方に言っているけれどもアイドルマスターのアニメ版が嫌いで、シンデレラガールズやsideMのアニメも好きとはいえない、この方とは逆の人間である。
元々私がアイドルマスターを始めたのは弟が好きで、彼がプレイする時に真に一目惚れして彼女をプロデュースしたいと思い、そのまま真好きなのでゆきまこに嵌ったからだ。
真のさばさばしていて男の子のような外見だけれども本当は誰よりも可愛い女の子なところ。
雪歩の男の人が苦手でまるで小動物のように見えて誰よりも実は芯の強い女の子であるところ。
二人の関係は当時のアイマスでも人気が高く、というか一番人気だった。
ニコニコ大百科で解説があるので是非ゆきまこについて見てみて欲しい。
ただ、アニメの第一話を見たときに「これは元々いるプロデューサー向けのアニメだなぁ」と思った。
怒涛のキャラ紹介。
当時のプロデューサーは「実質まだ話は始まってないから…」とフォローしていたものの、新規層はこの一話で振り落とされる。
かといっても、アニマス自体が新規層向けではないかというとそうではない。
というか悪い意味でそうだった。
例えば運動会のやよいのやたら弱いメンタルだったり、響の扱いがギャグテイストだったりと、「あ、こういう子なんだ」と誤解されるようなつくりになっていた。
実際のところ、やよい回で見たようにやよいはお姉ちゃんキャラであって、「弟や妹のこともあるから自分の事は我慢強い子」でゲームはあったし、響は「あの明るさがある上、ダンス値は一番高いだけではなく、学校の成績も優秀な天才キャラ」である。
元々あのアニメ自体が「徐々にキャラを知っていこう」ではなく、かといってそういった違和感を持ったPに対してのケアはなく、付いてこれる視聴者だけついてこい!みたいなアニメではあった。
ついでにいうと、ゲームでの春香はああいうタイプではないし、おかし作りは上手いが普通の料理は下手というキャラなのだが、いつの間にか全員と一緒がいいみたいな我侭を言い出しはじめるようになってしまった。
よくあれについては「全体練習が足りないのは事実なんだよね」という人がいるが、春香の言ってる事はそういう練習面のことではなく、どう考えても心理面のことだし、あの流れで全員が「春香が正しい!」になるのも謎である。
狂信者なの?
さらには輝きの向こう側へ、で描かれていた先輩としての彼女らは素晴らしいものではあるけれども、加奈と志保については謎である。
志保のいうことはまったく間違っておらず、春香は「アイドルってそんな簡単に辞められるものではない」と結局、感情論で話す。
最後は加奈を迎えに行くことになるのだが、それならもっと早くしろよと思うし、あたかも正論を言ってる志保がまるで間違ってるかのような扱いに疑問を持った。
逆に志保の家庭環境など見ているだけの人はわからず「あんた何あせってるの?」と伊織は言うが、突然そんなこと言われても彼女自身は冷たい言い方ではあるが何一つ間違った事はいってないのでポカーンとしか思えないし、
元々バックダンサーとしてのダンスが余りにも大変だという話なのに肝心のダンスシーンの彼女らは簡単な振り付けなのも謎だった。
シンデレラガールズについてはその点始めはだいぶ良かったと思う。
卯月と凛の出会いが丁寧に描かれ、徐々に…というつかみは良かった。
しかし問題の未央事件。あれで多くのPは心を痛めたと思う。
未央はあんなこと言わない、ゲームではぜんぜん違うんですよ、友達思いのいい子なんです…という未央Pが本当に辛そうで見てて悲しかった。
かといって、後半で凛が別のユニットに組む時は彼女自身が人気の為文句言う人はいなかった。
アナスタシアのソロデビューと違って、一年も経ってないユニットがあるのにその子が別のユニットを結成するって不仲説が浮上するだろうに…と思ったがそういう突っ込みはされなかった。
むしろ彼女の気持ちを知る為に舞台に出る未央にまたもや矢は放たれた。
多分それぞれの担当が一番心に傷を負うことが多かったアニメだと思う。
良かったのは杏ときらり、楓さんくらいに感じた。勿論他のメンバーに魅力を見出す新規層の子もいるのだろうけれども、やっぱりどこか「違う」と思うようになった。
勿論公式を間違ってるという意味ではない。
ただ、解釈がA-1と合わないんだなと思って私はsideMのアニメも期待しないでおいた。
新規層の人たちは最高だといった「High×Joker」第10話でハイジョPの私としては本当に悲しくなった。
というかアニメの人は四季をこういう子に思っていたのかと思うと悲しくなった。
伊瀬谷四季という子はこんな新曲のことをべらべら話す子ではないし、Pの許可を得ずに路上でチラシ配りをするような子ではないんです…否、本当…。
多分アニメの四季を無理やり好意的に考えたらボーカルというよりは「ハイジョのファン」という感覚が抜けなくて、それでいいと思ったことが裏目に出てってタイプにしたかったのかもしれない。
でも私が四季に会ったときには彼はトップアイドルを目指していて、先輩が手袋を失くしたら頑張って一人で探しに行こうとしたり、
先輩がスティックを落としたら颯爽と拾いに行ったり、
見えないところで必死に練習して、頑張って、とにかく先輩達の迷惑にならないように…頑張ろうとする四季を私は愛していた。
ハイジョのキャラに語ると本当にうるさくなるんであれなんだけど、「四季はこんな子じゃないよ…」と思った。
また旬に関しても。
四季に怒ったのは「作曲、作詞が出来なかった場合、その怒りの矛先に行くのは秋山隼人であり、そのことを同じように作曲しており、親友である旬にはわかっていた」という意味なのかと思ったら「四季のようになれない~」ってなんじゃそりゃ、と思った。
元々四季と旬は真逆といわれるのはわかる。
どちらも秋山隼人に憧れており、素直に言える四季と、言葉に表現できないけれども彼を認める旬、という構図だ。
けれど、そのスタンスについて旬が不満に思ったことはゲーム中で一度もなかったと思う。
四季に新曲発表や、隼人に対しての苦情が起こりうる事の想定などのコンプライアンス上のことで怒ったとしてもやっぱりそういう事で旬は起こった事はゲームではない。
なのにそういう解釈をされてしまっては……完全に、 解釈違いだなと思うしかなかった。
また、ドラスタ回は全て合わなかった。
一つだけ言うと、アニメに対して期待しないといいつつ、それでも脚本を期待してしまったのは加藤ミチル先生の描く「ドラマスティックステージ」という漫画が巣晴らしすぎたからなのもある。
ドラマスティックスターズは特にこの漫画がすばらしく、是非読んでみて欲しい。漫画が合わなくても「こいつはこういうドラスタが好きならアニメとは合わないんだろうな」と思っていただけるかもしれない。
まぁ、長々とアニメの不満を語ってしまったが最終的に何が言いたいのかと言うとアニメが合わなかったの一言である。
アニメから入ったPはみんなアニメがよいという、最高だという。
でも私はまったく最高に思えなかった。
ましてや古くからいるPにとって、ファスライ組とセカライ組からの曲数問題は本当に深刻であり、誰もが「贔屓しないでほしい」と思っていただろうにアニメ化して更に広がった。
また、ゲームでは43人ひとりひとりとスカウトしてきて、ジュピターを除いて誰が先輩、誰が後輩という関係ではなかったのに二期が始まったところでそうなるのは目に見えている。
更には構図パク問題などもあり、私は二期が始まっても見るかどうかは正直解らないなと思った。
まぁ、だからといってアイドルマスターsideMというコンテンツが嫌いになったわけではない。
もうモバゲーのsideMだけやっていればいいよね、という開き直り続けていくつもりだったが、公式のファスライ組優遇にどうしても心は荒れた。
それでもライブは……ライブだけは…と思った。
でも実際のところ幕張は蓋を開ければファスライ組優遇で、アニメのことを忘れたいのにアニメのことをピックアップするつくりだった。
ジュピターがいっぱい曲を歌うのはこの日しか出演できないのだから仕方ないのだが、
それにしたって、Beitと彩も揃うのはこの日だけ。
BeitPはまだいいかもしれないけど、彩Pは新曲とはいえ、この一曲と全体曲だけを聴いて不満を覚えなかったんだろうか?と思った。
というか全員平等にする気は一切ないんだなぁと幕張一日目を見て心が折れた。
引退も考えたけれども、私はハイジョ、旗、虎牙道、(+W)が好きないわばゲーム組Pであり、最後の最後で隼人、タケル、大吾の揃うライブが見たかった。
上の日記で「声優はアイドルではない」という話があったがそれは違う。
勿論彼らはアイドルではない。そんな事は解っている。
また、しゅごんこと仲村宗悟を初めとする声優に対して文句を言う人は多い。だが、逆に言えば、あのラジオはそういうラジオじゃないからというしかない。
あくまでアイドルマスターの情報を届けたり、ファンのお便りを読むだけの仕事をしているだけであって、けして「キャラがラジオをしているわけではない」。
これはどこのアニメラジオでも一緒だと思う。多分これに合わない人はどの声優ラジオも合わないと思う。
今まだやってるのか解らないが数十年前にあった林原めぐみのハートフルステーションなんかも彼女の声を聞きたくてラジオを聴いてるだけでただお便りやゲストとの会話だけだったし、当時から声優ラジオはそういうものだった。
単純にパーソナリティがローテーションになったり、情報やPのお便りを読むから番組の名前がついてるだけで別にそこはどこのラジオでも同じだと思う。
声優のこういうところが嫌いなら仕方ないけれども「ただだべってるだけの~」という人がいるならその人はラジオは合わないのだと思う。
けれど、ライブは違う。
3年前、ながにゃんこと、永塚拓馬さん自身も「自分達はアイドルではなく声優である」といっており、ずっと多分真面目なあの方はその答えについて考えていたと思う。
でもその上で「舞台の上では声優はアイドルになる」といったのは間違いではないと思う。
それは彼らがアイドルになったとか、アイドルぶってるという意味ではなく、アイドルマスターsideMのキャラをライブで演じている、という事だ。
ライブで失敗したことをPは何も思わない、素晴らしいライブだったと思う、けれど声優さんたちはそうは思わないんだよね、だから気軽に「気にしないで」というのは逆に失礼に値する。
だから、自分達は4thライブ楽しみにしてるよ!というのが一番ベストな答えなのかもしれない。
という話しをした時に、
「多分、あの方々は失敗もそうだけれども、ライブをしている間は彼らはアイドル(=キャラ)だからその失敗を自分だけではなくアイドルにも背負わせてしまったと感じるのではないか」という解釈はとても素晴らしいなと思った。
だから、私にとってゲーム組っていっても、実際はちばしょーとずんたとうりゃおだろ、と言われても、その三人でもあり、隼人とタケルと大吾なのである。
多分、エムマスライブに行くほとんどの人は私と同じ気持ちだと思ってる。
上手くいえないけれども、確かに声優なんだけれども、ライブをしている彼らはキャラを演じていて、キャラでもあり声優でもある。
だから、彼らはキャラそのものなんだ!という考えはおかしいだろうか。まぁおかしいですね。
幕張一日目で本当に心が折れたので、仙台が酷かったらもう引退しようと思った。
結果として、私は続けることになった。
Wの享介から悠介のバトンのつなぎ、かわいらしい大吾のソロ、神速のソロ、もふもふえんのトロッコ、道流のソロ、
まさかの旬の生ピアノ演奏、ハイジョのバンド演奏、Wとハイジョの合同曲、そして、隼人のギターソロ。
初めてだけでもこんなにあった。
隼人ソロに関しては大吾のバックダンサーをしていた為、明日かなと思ってたのですが一日目にやってきて本当に驚いた。
彼はギターを弾くとは思っていたが期待以上だった。
ながにゃんも同様に。
バイエルを旬が決まってから徐々にやるような方があんな難しい曲をするなんて驚いた。
ましてや、ハイジョをずっとおってきた方ならしってるように、渡辺さんと白石さんはバンドは無理と遠まわしに言っていた方だった。
なのにああしてずっとハイジョPがいつか見たい、でも出来ないだろうなと思っていたバンド演奏を見せてくれた。
あとこがふれもふのCD早く出して欲しくなる。
あんなのずるいやろ。
そして二日目。
一日目にやっていない、フレームの葉ッパは勿論として、まさかのコンパスグリッパー
3ユニットの息が合わさり、なきそうになった。
本当にすばらしかった。
春名ソロの白井さんの全力のパフォーマンスの後に秋山隼人の「ハルナ、お疲れ様!」からのハイジョユニット曲の流れもすばらしかった。
あと、旗Pとしてはまたwith…Storyを聞けたのもすばらしかった。その前の九十九一希→秋月涼→F-LAGSの流れも素晴らしすぎた。
漣→タケルのソロの流れも凄くて、凄い凄いばっかりになって語彙力やばいんだけど、本当に凄かった。
「諦めないでどんな夢もきっと叶う」
ずっと好きだった歌詞が心を突き刺した。
仙台公演は上手くいえないけれども一日目でも満点だけど、二日目とあわせて10000点くらいの出来だったと思う。
贔屓目もあるけれども、一日目でやらなかった曲を二日目でやってくれて、それは同じユニットが続いたからという事もあるんだろう。
多分、福岡、静岡を見た後ではこういう気持ちになれないと私は思って未だに行くかどうか迷ってるうちに福岡はLVを締め切ったのも笑い話でしかないが。
本当にソロの入りがすばらしかった。享介→悠介、夏来→旬、漣→タケルは正直やると思っていなかっただけではなく、その演出が凄かった。
というか何が凄いって、ハイジョは四季ソロ以外、虎牙道、F-LAGSに関しては全曲この二公演でやったことである。
四季ソロはセカライですでにやってるので、これを考えるとハイジョも全曲やってることにはなる。
夜空~は披露されていないが、あれは合同曲なので別だろう。
まぁ、何度もいうように私はゲーム組Pなので……
死体蹴りをずっとされているような気分になりました。
凄く楽しかった。
総力戦だったと思う。
Wも一曲を抜かして全て歌ったし。
そしてゲーム組としては忘れてはいけない階段事件である。
出べそで行った、隼人とタケルのパフォーマンス。
結構これしかゲーム組好きでも見ていなくて、「大吾だっているのに!」「二人だけをゲーム組っていうのやめて」という人がいたが、
そうではなく、階段で三人しっかりと並んで嬉しそうに微笑んでいたんです。本当に。
三人揃ってるのを見て「ぎゃあああああああ」と叫びましたね。うるさくてごめん。
一日目での階段は隼人と春名が並んでるのを見てそれにも感動したんだけどそれ以上に驚いた。
終わった後のツイッターで三人並んでる写真も撮ってくれて本当に嬉しかったです。
もう仙台も9日目になってしまい一日目、二日目の感動を言葉にもううまくできないんですが、本当に楽しかった。
私は本当に引退しようと思ってたんです。
このままどのユニットだけ、とかそういうのが続くようなら、と。
でも、仙台公演を見てまだもう少しだけエムマスというジャンルを信じようという気持ちになった。
本当に仙台のセトリはすばらしくて、いくらか包みたいという気持ちになった。
勿論幕張ライブに対しての不満はまだある。
ファスライ組、セカライ組の差は激しくて、もうそれは誰が見ても「ない」といえる状況になくて、公式は穴埋めをするつもりは一切ないんだなと思ってしまうようなライブだった。
ユニット合同曲を増やしたりすれば幾らでも平等に出来るのにそうではなく「アニメ好きなPの為の」ライブだったのも私には合わなかったのだと思う。
皆が幕張最高だった、という中、友達のアルテPも同じ気持ちを抱いてるのを知って、「私だけが不満だったわけじゃないんだ」と思って安心した。
自分のユニットを優遇してほしいわけじゃない。
ジュピターは仕方ないから全ユニットを同じ曲数披露するという願いはそんなに我侭なんだろうかと思えた。無理ではないのにそうしないのは完全アニメP向けのものだったからなんだろう。
かといって、幕張はこうなる気がしていたからなんともいえない。
彩の新曲を聴いたとき「ライブは違う!差なんてないんだ!」と一瞬でも思ってしまった自分の馬鹿さ加減のせいとしかいえないのだが。
またソロ曲が決まった時に危惧していたユニット越境イベント、CD発売によって心が折れた。
元々私はエムマスのユニット制が凄い好きだったのに、ユニット越境CDが出るとキャラによってはソロ活動している時の曲の方が多いという事になる。
それはユニットである意味が結局ないのではないかと思えた。
まぁ、簡単に言えば「越境CD出すのはいいんだけど、ユニット曲CDもいい加減二週目行こうよ」というだけなのだが。
サニバを出したし、新しいCD出してほしい。
同じ時期に出し始めたあんスタはすでにユニットアルバムを三月に出すというのだからこの差は酷い。
幕張二日目は休みをこれ以上取れないという理由で泣く泣く行かなかったけれどもこの時いったPが「凄かった!一日目はあれだったけれども二日目は凄かった!」と慰めてくれたのもあって、その応援もあって私は仙台を見てから判断するかという気持ちにもなれた。
多分こういう事を繰り返して私はエムマスとずっと付き合っていくのかもしれない。
でも、多分アニメ二期が始まっても希望は持たないだろうし、公式はまたファスライ組にも曲を作って差は埋めないんだろうなと諦めている。
本当に唯一の願いは「ユニット格差を広げないでくれ」というだけで、
もう一つ願うならA-1は薫回の構図パクについての説明を、という事しかない。
まぁ、糞ローテーションをいい加減どうにかしてくれとか、衣装つきは三枚目からとかおかしいだろとか、エムステ君いい加減モデルもっとよくしてくれとか言い出したらキリがない文句はあるのだが。
アイドルマスターsideMというのは正直人に薦められるコンテンツではないと思ってる。
でも私は結局文句を言いながらすきだし、ずっと、キャラたちを追っていくのだろうなと思う。
ありがとう仙台。
その気持ちをこめてこういいたい。
いますぐ仙台円盤だしてくれ。
おまけ
雪祭り大吾が天使で欲しかったけど、マラソンで頑張っても一度も大吾は来てくれなかった…