美女と野獣を見に行った話

ネタバレ注意

 

 

 

 ずーっと気になっていた美女と野獣を見に行きました。

 実写化して大丈夫なのか?と不安でしたが、感想としては100点満点中に100万点じゃないでしょうか

 あと、どうでもいいんですが、エマちゃんのベルを見たとき

 

「えっちだ!ベルの服が谷間見えるようになってて、アニメだと清楚な服なのにめっちゃくちゃえっちな服になってる!!!」

 

 とドキドキしたのは私だけでしょうか。たぶん私だけですね。知ってた。

 

 内容はアニメよりも解り易くなってますね…。

 野獣⇔ガストンの対比が凄く明確になってて解りやすい。

 ベルの事を愛しているのは事実なんでしょうが、あくまで「人間」として見ている野獣と、単なる「アクセサリー」扱いのガストンとの違いが交互になっていて実にいいです。

 また、ベルの母親の話が出てきたことによって自然とベルの父親に対する侮辱を謝罪したり、父親が野獣の優しさに気付いてベルの「彼は優しい人なの」って言葉に信用性が出来たのはとても◎

 個人的にはベルに書斎をプレゼントするシーンを見て「もうお互い思いあってるのは明白なんだから、ベルの父親を呼んできて暮らそうとか言えばハッピーエンドじゃないか~~~」と毎回思ってしまうのは私が浅はかだからです、はい。

 でも、絶対にベルは父親の事を気にしてるだけであの時点で野獣の事好きだと思うんですよね…

 

 また、アニメだとちょっとバラに未練があったぽいのに対して実写だと完全そんなことはなし!

 皆が「魔法が…」っていうシーンでも野獣はベルと会えなくなる事に対してさびしがっているだけであって、ベルに愛されること=魔法が解けると思ってないんですよね、此処が凄い良かった。

 

 ベルに会えない人生ならもう魔法が解けなくても、死んだって構わないと思ったのかもしれない…

 もしも、これが凄い嫌な話だったらベルが帰ってこなくて人間帰ってきた時点でだましたのか!って思うだろうけど(実際ちょっとはそう思ってた使用人の方がいたっぽいし)野獣は完全にベルのことを信じてたから、ガストンの言葉に耳は傾けない。

 ベルの言葉をずっと踏みにじってきたガストンと、ベルの事を信じてるからそんな虚言に耳を貸さないのですね…。

 初めは盗人だと侮辱しながらも、父親への想いを感じてベルを自由にしたり、本の事でお互い気が合ったり、 最後の最後で人間としてガストンを殺さなかったのに対して、

 父親や野獣を殺そうとしたり、あくまで本なんて邪魔と思ったり助けてもらったのに野獣を殺そうとしたりするガストン。

 

 美女と野獣ははじめからはっきりと言っているけれども

 

”美しさは内面に現れる”

 

 というのが実に解りやすいテーマですね。

 ガストンがイケメン設定なのもそういうことなのだと思います。

 

 後個人的にいいなと思った伏線はベルが一番初めに読んでいた本で「どうして運命の王子様なのに気付かないのかしら」って感想言うんですけど、これまんま後のベルの事なんですね~

 多分、ベル自身は口に出さないけど野獣に助けて貰って手当している最中にお互いシェイクスピアから始まって本の話になり、書斎をプレゼントされた時には恋に落ちてたんじゃないかな。

 少なくとも「あなたって冗談言うのね」っていう笑うベルは自分自身で野獣の事が好きだって気付いてたと思う。

 ただ、上でも言ったように父親の事があって、ずっと一人で自分を育て続けてくれていた父親の事を放っておけないと思ったのだと思います。

 

「どうしてあんなひどい人の事を気にかけるの?」と序盤で何度も問いかけるのも良かったですね。

 そしてお互い優しい母親を失ったという共通点があり、ベルには優しい父親がいて、野獣には厳しい父親しかいなくて本来の優しさを忘れてしまった。

 本当ならば野獣はベルのように優しかった筈なのに…という微妙な差をつけているのも解り易くて良かったです。

 こういう王道大好きですよ。 

 

 もう美女と野獣は下手に長くなくて、二人の散歩シーン、ベルに本を読まれながら一緒に見る景色が美しいと思い徐々に人間に戻っていく感性、すっかり野獣になった食べ方と人間のベルの食べ方を二人で近づいて食べると同時に、御互いの間を取ってお皿を手にしてスープを飲むシーン(それまでベルはスプーンで食べてました)、流れるようなシーンだけれども、実に恋の芽生えが解り易くて纏まってると思います。

 

 また、新キャラとして魔女が現れましたね。

 「このキャラは多分重要キャラなんだな」と思ってましたが、父親を救うシーンで「ああ~~この人まさか…」と思ったら本当にそうだったとは…

 なんとなく、ベルが野獣の呪いをとくって予言してたのかな?と感じました。おそらく、彼女はガストンの行いを見ていたので、事故に合わなければ彼女は次にガストンに呪いをかけていたのでは…とつい思ってました。

 

 また、曲も少し変化されていますね。たぶん長くなったり、歌詞が微妙に変わっているように思いました。新曲も多分3曲増えてるのかな?

 

 あと元々大好きだったけどポット夫人がめちゃくちゃ格好良くなってた!更に好きになっちゃいましたよ…

 ポット夫人の後悔は多分人間に戻れない事よりも野獣を止められなかったことなんだろうなと思いました。たぶん、彼女は息子の事がなければベルを愛せるようになった時点で満足してたんじゃないかな。

 何もしなかった、っていうけど野獣の多分乳母だったんでしょうね、めちゃくちゃ彼にあれこれ言うところ凄い好きですww

 

 あーどのキャラも本当に魅力的でした…。

 

 

 

 ただ個人的に嫌だったところがひとつだけありまして。

 帰ってきた村人の中に使用人と恋仲だったり夫婦だったりする人達がいたのはちょっと嫌でした…。

 それなら狭い世界と言われようが、家具になった使用人同士でカップリング組んでほしかった…